竹内エツコのSouする!?

これさえ分かれば失敗しない!初めてのキャンドル色づけ方法

●質問キャンドルづくりの中で、色をつける作業が大きなポイントになります。色づけを失敗しないようにするにはどうすればいいですか。顔料と染料、その使い方の違いについて教えて下さい。
神奈川県川崎市在住 智代さん (33歳)

ご質問ありがとうございます。
キャンドルに色をつける材料には顔料と染料がありますが、どのように使い分ければ良いか分からない・・・という方も多いと思います。
今回は顔料と染料の違い。そして色づけのポイントを紹介します。

1)キャンドルづくりで色をつけるときに使う顔料

顔料を溶けたワックスの中に入れると、色素が小さい粒々になって広がります。見た目には顔料が溶けたように見えますが、実際は小さな小さな粒の顔料(色素)がたくさんワックスの中に散らばって『色がついたように』見えているだけです。
キャンドルづくりで使う顔料

キャンドルに色がついている様に見えますが、小さな色の粒々がキャンドルの中に閉じ込められているのです。

顔料の特徴は色がにじまず、発色が良いこと。そして色あせや退色にも強いのが顔料の利点です。
キャンドルを長く保存したり、直射日光に当て続けたりすると、キャンドルの色が少しずつボヤけて白っぽくなってきます。これがキャンドルの色あせ・退色です。
顔料を使用して色づけされているキャンドルは、染料を使ったものより色の持ちが良く、色あせ・退色しづらいです。

顔料を使用する際には注意点があります。
前述の様に顔料はワックスに溶けるのではなく、色の粒々が広がって色がついているように見えるものです。
顔料をたくさん使って濃い色のキャンドルを作った場合、この色の粒々がキャンドルの中にたくさん含まれているということになります。

キャンドルの火を灯した時、溶けたワックスは芯の中を通って吸い上げられていきます。この時に色の粒々も一緒に吸い上げられます。

顔料を使ってキャンドルに濃い色をつけた場合、そのキャンドルに火を灯すと、溶けたワックスと一緒にたくさんの色の粒々が芯に吸い上げられるのです。
結果として、芯が目詰りして火が小さくなったり、火が消えてしまったりします。
濃い色のキャンドルを制作する場合は、顔料ではなく染料を使用すると良いでしょう。

2.透明感がある染料

染料には固形染料、液体染料があります。
どちらも溶けたワックスの中に入れると、さぁっと色が広がっていきます。
顔料と違って染料はワックスに溶けるので、透明感がある色に仕上がります。

染料の特徴はワックスに溶ける、ということ。
その為、キャンドルに濃い色をつけても芯が目詰りすることはありません。
キャンドルづくりで色をつけるときに使う染料

染料を使用する時の注意点は、染料で色づけしたキャンドルは顔料で色づけしたキャンドルに比べて色あせ・退色が早いということです。

直射日光が当たる場所に染料で色づけしたキャンドルを置いておいたら、真っ白になってしまった!!という話を聞きます。
長い期間キャンドルを飾っておきたいという場合は、染料で色づけするのではなく、顔料を使用した方が良いでしょう。

色づけのテクニック
キャンドルを作る上で色づけは重要です。キャンドルの個性は色で決まる!と言っても過言ではありません。
顔料、染料共に色づけのテクニックは1つです。

それは『少しずつ色をつける』 ということです。

え?そんな単純なこと?と、お思いですか?
でも、意外とこれは皆さん忘れがちで、かつ大事なことなのです。

ワックスに色をつける時は、必ず少量から始めましょう。
顔料は粒の大きいものは割って小さくする、固形染料は小さく削る、液体染料は竹串の先に少しだけつける。
そして、色を見ながら少しずつ足していきましょう。
キャンドル色づけのテクニック

色は後戻りができません。
入れ過ぎちゃったー!!と思っても、もう取り返しがつきません。

キャンドルの色づけは慎重に、少しずつ・・・
忘れないで下さいね。

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